オーストラリア永住権オーストラリア移民
オーストラリア永住権
永住権と呼ばれるオーストラリア永住ビザは、オーストラリア移民審査機関で審査し、取得することになる有効期間5年のオーストラリアのビザです。オーストラリア永住ビザ審査の場合には、一般的に志願者の年齢、経歴や技術能力、英語力、財政力、健康、仕事、個人の才能など、さまざまな方法で審査されます。
オーストラリアの経済や社会の発展に志願者の資格が役立つと判断した場合、移民申請が受け入れられ、独立した技術移民、就業移民、事業移民などが、このような移民に該当します。この他にも特殊な移民家族招待移民などがあります。
オーストラリアの永住権を取得した場合、オーストラリアの市民権者と同等の利益を受けて、オーストラリアで居住することができます。滞在期間は5年で継続して滞在延長が可能であり、永住権居住期間と英語の条件を満たしている場合市民権に切り替えが可能です。
オーストラリア移民のための永住権取得方法は大きく5つ区分
区分 | 種類 |
---|---|
留学からの移民 | 卒業生一時ビザ - >就職移民/技術移民 |
技術移民 | 独立技術移住(SUBCLASS189) 政府が支援する技術移民(SUBCLASS190) 地方一時技術ビザ(SUBCLASS489) |
就業移民 | 雇用者後援一時ビザ(TSS-Medium-Term stream) 雇用者後援永住ビザ(ENS-SUBCLASS186) 地方雇用者後援永住ビザ(RSMS-SUBCLASS187) |
ビジネス/投資移民 | ビジネス/投資ビザ(SUBCLASS 188/888) |
パートナービザ/家族招待ビザ | 親招待ビザ(SUBCLASS143/173/864/884) パートナービザ(SUBCLASS300、309/100、820/801) |
一方、ビジネス/投資移民とパートナービザなどを除くほぼすべての移民申請者は、本人の学歴と経歴が必ずオーストラリア不足の職業群内にある職業と関連する必要があります。オーストラリア政府は、2017年4月に新たに変わった職業リストを発表しました。 独立技術移民、卒業生ビザ、就業移民を目指した場合、MLTSSL(the Medium and Long-Term Strategic Skills List;中長期戦略技術リスト)またはSTSOL(Short-term Skilled Occupation List;短期戦略技術リスト)職業に、本人の職業が含まれているかどうかを必ず確認します。過去数年前までは、申請者自ら移民申請が可能なほどの申請資格、提出書類の準備などにおいて難しい点がなかったが、オーストラリア政府の自国民優先政策により移民の流入を徐々に制限する方向で移民法が改正されており、申請者の個人状況に応じて、様々な移民の長さが存在するため、オーストラリア移民専門法務士の助けと体系的なサービスを受けることが、オーストラリアの永住権取得に近づけます。
永住権へのビザ:技術独立永住ビザ Skilled Migration
永住権を目指す方法として技術独立永住ビザがあります。技術独立永住ビザには、自身の点数のみで申請するものと、オーストラリア各州のノミネーション付のものに大別されます。また州政府ノミネーション付は、都市部で申請が可能なものと、地方都市限定のものがあり、その他にも地方都市限定で、親族がスポンサーするタイプなど様々です。
ビザ審査はポイント制で、ビザ申請者の経歴(年齢、英語力、職歴、学歴など)をポイントに換算。
ビザ申請には申請職のスキルアセスメントの合格が必須となります。他条件が全て揃えばEOI(Expression of Interest)というビザ申請希望フォームを提出する必要があり、移民局からの招待状(invitation)を受け取り、ビザ申請をすることが可能になります。
Subclass 189:技術独立永住ビザ
スポンサーを必要とせず、自力で取得することが可能なビザ。ビザ取得後の居住地域や期間に制限もなく、MLTSSLリストの職のみ申請可能となります。
こちらを目指す場合は学生ビザで、職業リストに載っているコースを選び、専門学校や大学での就学後に目指すことが可能な一番目指しやすいビザになります。ポイントが高い人が優先的を招待状(invitation)を受け取ります。
学生ビザから目指すことが可能なため、どのコースでのビザ取得を目指すかは担当カウンセラーまでご相談ください。問い合わせは、こちらから
Subclass 190: 技術指名永住ビザ
各州・準州政府のスポンサーノミネーションを得るビザ。
対象職は、職業リストMLTSSL、STSOL両方が対象になり、対象範囲は広くなります。各州によって条件が異なるので、マイグレーションに相談が必要です。
189へのポイントが足りない場合に190で州政府からのスポンサーで5ポイント加算され、189での道が難しい時にこちらに切り替えるケースが多いです。
Subclass 491:地方移住技術ビザ
各州・準州政府のスポンサーノミネーションを得るビザで、地方移住のため、5年間の一時的なビザを取得できます。職業リストMLTSSL、STSOL両方が対象です。(一部ROLも)
州のノミネーションを受ける場合は、州の職業リストと州の条件に満たす場合に申請可能。5年のビザのうち、3年間移住して条件が満たされた場合191への切り替えが可能になります。
上記技術独立永住ビザはどれもまずは学生ビザとしてリストにある職業の就学を始めて、学生ビザからの永住権取得を目指す道のりになります。
どのコースでのビザ取得を目指すかは
担当カウンセラーまでご相談ください。
永住権へのビザ:ビジネスビザ
他の永住権を目指す方法としてビジネスビザ(就労ビザ)があります。
ビジネスビザ(就労ビザ)とは、就労可能な会社スポンサーを必要とするビザで、Temporary Skill Shortage Visa Subclass 482が正式名称です。
取得するとオーストラリアでフルタイムの正社員として就労することが可能になります。
MLTSSL職にて3年間の就労期間を終えた後、オーストラリア永住ビザの申請が可能になります。(STSOL職からの永住権申請は不可能で、2年×2回で延長したら終わりです)
シェフなどでレストランにスポンサーになってもらう場合などにこのビザでの申請が大半です。
申請条件
- 会社からのスポンサーシップ・ノミネーションが認可されている
- そのポジションで2年以上のフルタイムでの経験
- 最低基準の給料をもらっている
- オーストラリアに足りていない職業
MLTSSL
Medium and Long-term Strategic Skills List。中長期で足りていない職業で、上記の技術独立移民の際にもこのリストに入っていることが条件になっている場合が多いため永住権目指す上で選択できる職業になります。
STSOL
Short-term Skilled Occupation List。短期的に足りていない職業。永住権に繋がらない場合は大半です。
ROL
Regional Occupation List。地方で足りていない職業。
永住権取得の道筋
①学生ビザで専門学校・大学で学ぶ
上記の通り、職業リストにMLTSSLとして載っている専門分野での就学をして、最初に卒業生ビザ(Graduate Visa)の取得を目指す
②卒業生ビザで、職業経験期間を稼ぐ
2年などの職業経験が最低条件になっていることが多いので、卒業生ビザ期間にフルタイムで働き、必要な勤務期間を確保して、どのビザで永住を目指すかの準備に入る。
③永住権の申請・ビジネスビザの申請からの永住権取得
技術移民の場合はすぐに永住権の申請、またすぐに難しい場合はビジネスビザの取得からの永住権取得を目指す。
どのコースでのビザ取得を目指すかは
担当カウンセラーまでご相談ください。
永住権取得後
オーストラリア永住権を取得すると投票権はありませんが、オーストラリアの市民権と同等の資格でオーストラリアに住むことができる権利を与えられます。最大滞在期間は5年で継続して延長することが可能であり、居住期間と英語の条件などを満たした場合、オーストラリアの市民権を申請することができます。
最も一般的なオーストラリアの永住権の利点について簡単に説明いたします。
01. 学費のメリット
満19歳未満の子供の公立小、中、高校の学費がサポートされます。ただし、私立学校への進学をする場合、追加の費用が発生し学費は学校のレベルに応じて異なります。大学とTAFEに通う学生の学費と留学生の学費が区分されており、より低コストで勉強することが可能です。また、より少ない費用で勉強をしたい場合、政府の学費支援システムも完備されています。
02. 医療給付
国民健康保険システムと同様、オーストラリアの医療手当てをうけることができます。公立病院で行われるほとんどすべての治療費が無償でカバーされ、医療手当ての他に別途の民間保険に登録する場合は、オーストラリア政府から社保険料の約30%をサポートすることができます。
03. 英語の補助
英語力が不足している方のために無料同時通訳サービスを提供しています。このサービスは、永住権者でなくても受けることができ、利点として、特に移民局、役所などで便利です。また、以下の条件を満たしている場合移民無料英語教育(AMEP:Adult Migrant English Program)を受けることができます。
- 18歳以上の成人またはオーストラリア滞在1年以内の15〜17歳
- 永住ビザ取得後6ヶ月以内に英語教育の登録
- 永住ビザ取得後1年以内に教育を開始
- 最大5年の間に510時間の教育が可能
04. センターリンク
センターリンクは、オーストラリア政府が運営する社会保障制度を担当する機関で、センターリンクでサポートされている利点としては、住宅補助金、死別補助金、パートナーや未亡人補助金、障害者補助金、自然災害補助金、求職者のための補助金、学生の助成金、住居費補助金、子育て補助金、子供の教育関連支出金は、予防接種補助金などがあります。
英語力の条件
オーストラリア移民のためには、家族招待移民を除くほとんどの場合に英語能力証明を要求されます。この証明は申請人が英語を母国語とする人(英国、米国、カナダ、ニュージーランド、アイルランド)であることを証明したり、IELTS(International English Testing System)やその他のオーストラリア移民局から認定の英語試験の成績を提出する必要があります。ビザの種類と性質に応じて必要とされる英語力がそれぞれ違い、次のように大きく5段階に分類することができます。
英語のレベル | IELTS | 説明 |
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Superior | 8.0 | ネイティブレベルの堪能な英語を駆使するレベルで、技術移民スコア算定時20点を追加することができます。 |
Proficient | 7.0 | 一般的に難易度が高い言語をよく使い、専門分野の理解ができるレベルで技術移民スコア算定時10点を追加することができます。 |
Competent | 6.0 | リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの各分野において、英語で効果的なコミュニケーションが可能なレベルであり、IELTS、各科目の両方6.0以上の場合です。技術移民と就労ビザのENS、RSMSビザ申請時に必ずこのレベル以上の英語の成績があってこその申請資格が与えられます。 |
Vocational | 5.0 | オーストラリアで就職や事業をするのに支障がないほどの基本的な英語力を意味しIELTS各科目の両方5.0以上の成績表を証明します。現在一時就労ビザ(TSS)申請者に基本的な資格で必要とされる英語力です。 |
Functional | 4.5 | 日常生活に必要な非常に基本的な英語力を意味し、いくつかの事業ビザ申請時に必要とされるレベルです。また、家族移民を除くすべての移民申請時、満18歳以上の同伴家族に義務的に要求される英語力です。ただし、あなたの家族が4.5点以上の平均点を提出できない場合は、移民と市民権によって設定された英語の授業料を支払うことになります。 |